新築マンションのカーテン選びで後悔しない方法|オプション会社の内側から

新築マンションのカーテン選びで後悔しない方法|オプション会社の内側から本音で語ります

新築マンションの引き渡しが近づいてきて、「そろそろカーテン、どうしよう…」と気になり始めた頃ではないでしょうか。展示場のオプション会で出されたカーテンの見積もりが想像以上に高くて、正直びっくりしている——そんな方、実はとても多いです。かといって家具量販店で買うのも、採寸を間違えたら取り返しがつかないし、質感が安っぽく見えたらどうしよう、と不安になりますよね。申し遅れましたが、私は不動産・家電量販店・新築マンションのオプション会社で合わせて20年ほど、住まいまわりの現場に立ってきました。今日はその中で何百組ものお客様のカーテン選びに関わってきた経験から、「どこで、どう選ぶと後悔しないか」を本音ベースでお話しします。

新築マンションのカーテン、結局どこで買うのが正解なの?

この質問、本当に多いです。選択肢は大きく分けて4つあります。販売会社経由のオプション会、専門のカーテン店(オーダー)、ニトリやIKEAなどの量販店(既成・セミオーダー)、そしてネット通販。それぞれに向き・不向きがあります。

オプション会のカーテンは、確かに採寸から取り付けまで任せられて楽です。担当者も室内の雰囲気を理解してくれています。ただ、価格は量販店の2〜3倍になることも珍しくありません。リビングの掃き出し窓1箇所だけで、レース+ドレープ一式が10万円を超えることもあります。「入居までに全部そろえたい」「採寸ミスが怖い」という方には価値がありますが、予算を抑えたい方には重たく感じる水準です。

一方、ネット通販や量販店は圧倒的に安い。同等サイズで3万円以下に収まることも多いです。ただし、採寸・取り付け・色あわせの判断をすべて自分で背負うことになるので、「やったことがないから不安」という方には少しハードルが上がります。

なぜオプション会のカーテンは高いの?損してるわけではない理由

「あの価格は業者の儲けが乗っているんでしょ」と思いがちですが、実はそれだけではありません。オプション会のカーテンは、販売会社・中間の工事会社・カーテンメーカー・採寸専門の職人、と関わる人が多いんです。それぞれに人件費や管理費がかかるので、どうしても価格は膨らみます。

さらに、新築マンションは「躯体の都合でカーテンレールの取り付け可能位置が限られる」「下地が入っていない場所にはビスが効かない」など、一般の家とは違う事情がある物件も多いです。オプション会の業者はそこを把握した上で動いてくれているので、トラブルが圧倒的に少ない。ここが「割高に見えて、実はリスク回避料込み」と考えるべきポイントです。

つまり、すべてを量販店やネットで済ませるのが正解ではなく、「リスクが高い窓はオプション、リスクが低い窓は自分で」という使い分けが現場感覚では一番失敗しづらい、ということになります。

窓ごとに「自分で買うか、オプションで頼むか」を判断する3つの基準

どこにお金を掛けるべきかを迷ったら、次の3つの観点で窓ごとに判断してみてください。これは私が現場で実際にお客様に説明してきた基準そのままです。

1つめは「人目に触れる窓かどうか」。リビングや玄関近くの窓は、来客の目に真っ先に入ります。安っぽい生地を選ぶと部屋全体の印象が一気に落ちてしまうので、ここはオプションまたは専門店のオーダーを検討したい箇所です。逆に寝室や子供部屋は、実用性と遮光性さえ押さえていれば量販店で十分きれいに決まります。

2つめは「サイズが特殊かどうか」。窓幅2メートル以上、高さ2.4メートル超のハイサッシ、出窓、変形窓などは既成カーテンでカバーできません。ここを無理にサイズ変更で対応しようとすると、裾が床にこすれたり、レースが透けて見えたりと仕上がりが一気に悪くなります。特殊サイズの窓こそ、オーダーの出番です。

3つめは「遮光・防音・遮熱の必要性」。道路に面している、線路沿い、西日がきつい、ペットがいる——こうした事情がある窓は、機能性能の高い生地を入れないと住み始めてから後悔します。量販店にも機能カーテンはありますが、等級表示が分かりづらいので、ここは専門店で相談する方が確実です。

実例:リビングだけオーダー・寝室は量販店で賢く節約したAさん夫婦のケース

先日相談を受けた30代のAさんご夫婦(共働き・お子さま1人)。3LDK・約70平米の新築マンションに4月に入居予定で、オプション会のカーテン見積もりが合計で約42万円でした。「正直、この金額は厳しい。でも失敗もしたくない」というのが本音。

そこで、窓を1つずつ私と一緒に仕分けしていきました。リビングの掃き出し窓(幅2.4m×高さ2.2m)と、玄関ホール近くの腰高窓はオプション会でオーダー。合計で約17万円。残りの寝室・子供部屋・洋室のカーテンは、ニトリの機能性カーテンとカーテンレールで揃えて、合計約4.2万円。取り付けだけご主人が休日に作業して、工具代込みでも2,000円ほどで済みました。

結果、全体で約21万円。当初見積もりから約21万円の節約になりました。Aさんは「リビングのカーテンだけはオプション会で頼んで本当に良かった。来客が来ても恥ずかしくないし、ハイサッシの生地が床ギリギリに収まっている美しさは量販店では出せなかったと思う」と話してくれました。一方で「寝室は遮光1級さえ合っていれば、質感の差は正直気にならない」とも。これが現場の本音です。

よくある失敗・注意点|入居前にこれだけは押さえたい

最後に、私が現場で何度も見てきた「あるある失敗」を共有します。

まず、採寸を引き渡し後に行うパターン。これは間に合いません。カーテンのオーダーは早くて2週間、混雑期なら1ヶ月かかります。引き渡し当日にカーテンがない部屋は、夜になると外から丸見えになります。内覧会のタイミングで採寸だけ済ませておくのが鉄則です。

次に、レースカーテンを軽視するパターン。実はドレープ(厚手)より、レースの方が日中の印象を決めます。安いレースを選ぶと生地の光沢が出すぎて部屋全体が安っぽく見えるので、レースこそ質感にこだわると満足度が上がります。

そして、カーテンレールを「付属品」と思い込むパターン。新築マンションはレールが付いていない物件も多く、別途手配が必要です。ここが抜けていて「引き渡し当日、レールがなくてカーテンが吊れなかった」というトラブルが本当に毎年あります。

よくある質問

Q1. オプション会のカーテンって、今からでもキャンセルできますか?
契約の締結時期によりますが、引き渡しの1〜2ヶ月前であれば応じてもらえるケースが多いです。ただしオーダー済みの場合はキャンセル料が発生することがあるので、まず担当営業に書面で確認を取るのが確実です。

Q2. 量販店とネット通販、どちらが安全ですか?
初めての方には量販店の店舗相談をおすすめします。現物を見て、スタッフに機能や生地感を質問できるからです。ネット通販は慣れてくれば十分使えますが、色の再現性がモニターによって違うので、「失敗してもいい寝室や子供部屋から試す」のが無難です。

Q3. カーテンの予算、だいたいいくら見ておけばいいですか?
3LDK・窓6〜7箇所で、すべて量販店なら5〜8万円、バランス型(リビングだけオーダー)で15〜25万円、すべてオーダーなら35〜50万円が現場感覚です。入居後に買い替える予定がないなら、バランス型が満足度と費用のバランスがいちばん良いと感じます。

まとめ|カーテンは「全部オーダー」「全部量販」の二択ではない

新築マンションのカーテンは、窓ごとに最適な選び方が違います。人目に触れる窓・特殊サイズの窓はオプションやオーダーに任せ、寝室など実用重視の窓は量販店で賢く節約する。この使い分けができると、見た目の満足度を落とさずに費用を半分近くに抑えることもできます。入居後の暮らしを左右するのは、意外とこのカーテン選びです。焦って全部オプションに投げてしまう前に、一度窓ごとの役割を整理してみてください。